制作・加工事例

特注建築金属
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特注ステンレス製カバー t-1.5ミリ

ステンレス2B材 t-1.5㎜にて機械用のカバーを製作させて頂きました。

 

このカバーは珍しくない形状で正面部分と側面部材を分けて曲げを
行い溶接によって一体型にしてあります。

今までは戸冨(ととみ)ではこのようなカバーを製作するときはアルゴン溶接(ティグ溶接)を用いて製作しておりましたが、
今回のカバーは新しく導入しましたYAGレーザー溶接機を用いて製作を行いました。

メーカーページwww.nihonwelding.co.jp/

アルゴン溶接に比べてビードが小さく、溶接の熱による歪がかなり少なくなっております。

この写真のカバーは焼け取りを行っていますが、アルゴン溶接と比べるとビードも大変綺麗に溶接出来ております。

この写真はHL材にYAGレーザー溶接を行った写真になります。

サイズの比較のために爪楊枝を置いておりますが、ビードが小さく熱の入る部分が少ないため、歪はかなり少なくなっております。

カバー内側の写真になっております。

少し焼けが出ていますが今回カバーの内側は見えなくなりますので、
このまま出荷させて頂きました。

このような2B材のステンレスカバー製作を製作する場合の注意点ですが溶接組立後、
塗装して使用する場合と2B材の仕上げのままで使用する場合によって化粧面に対する扱いが大きく違ってきます。

戸冨(ととみ)では2B材の注文を頂いた場合、片面養生テープ張りの材料を切断、曲げ加工を行い、
溶接箇所部分のテープのみを除去して溶接加工を行います。

2B材をそのままで使用される場合はテープを除去した段階から傷をつけないように注意をして作業を行いますがどうしても細かい傷が入ることがありますし、下記の写真をよく見て頂くと側面の溶接個所の下側にうっすらとラインが入っています。

これは加工中の養生テープの境目に出来てしまうラインになります。

このラインは電解研磨などを施すと除去できることもありますがコスト高になってしまいます。
塗装を施す場合は細かい取り扱い傷やこのラインは塗装で見えなくなります。

製作数 2個