制作・加工事例

特注建築金属
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鋼板の種類

当社でよく使用する鋼板を御紹介致します。

 

ステンレス
鏡面#400
ステンレス
鏡面#600
ステンレス
鏡面#800
ステンレス
2B
ステンレス
HL
ステンレス
バイブレーション
アルミ
B1 アルマイトクリヤー
アルミ
生地
スチール
ボンデ鋼板電気亜鉛メッキ鋼板
スチール
ZAM®鋼板
スチール
ガルバニウム鋼板

 

スチール ボンデ鋼板(電気亜鉛メッキ鋼板)

電気亜鉛メッキ鋼板が正式名称です。
ボンデ鋼板は冷延鋼板の両面に電気亜鉛メッキを行い、そのうえに燐酸溶液中で鋼板と浸漬過熱し、 鋼板表面に不溶解性皮膜を生成させるものである

当社の場合、鉄で製作する場合は、ほとんどがボンデ鋼板で加工後、協力工場で塗装を行って製品は完成です。
尚、下地材としてご使用の場合は錆止め塗っておきます。

 

スチール ZAM鋼板

めっき層の組織が、Zn(亜鉛)・AI (アルミニウム) 6%とMg (マグネシウム) 3%で構成された 耐食性に優れた鋼板です。

 

ZAM鋼板はボンデ鋼板に比べて錆に大変強いので、当社では下地材として大活躍しておりますし、予算がないけど外部に板を張りたい場合などには、大変便利です。
ボンデ鋼板だと塗装をしないといけませんし、アルミやステンレスだと、材料単価が高くなってしまいます。

その点、ZAMは素地のボンデと比べると錆に大変強いので(当社実験様子はこちら)鋼板をそのまま外部に貼り付けることも可能です。
欠点は、溶接が少し難しいのと溶接をして仕上げ作業を行うと折角の強い被膜を飛ばしてしまうので、高耐食の長所が無くなってしまい、塗装などの後処理を必要としてしまいます。(ローバルシルバーなどの補修)

ZAM鋼板は、基本的に塗装は行わない鋼板ですが、当社でも焼付塗装などの実績もあります。
※「ZAM」は日新製鋼㈱の登録商標です。

 

スチール ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは亜鉛合金めっき鋼板です。そのめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなっています。

この鋼板もZAMと同じで溶接したり塗装を行うことはあまりありません。
水切りなどの曲げのみの製品としてよく使用されます。

尚、ZAM鋼板はガルバリウム鋼板の安価な代替品として開発されました。

 

スチール 亜鉛鉄板(溶融亜鉛メッキ鋼板 SGHC)

ボンデ鋼板などの電気メッキ鋼板より少し耐食性に強いのがよく亜鉛鉄板と呼ばれる溶融亜鉛メッキ鋼板です。

特徴としては、表面に生ずる花模様があり、ドブ付けメッキと同じような模様があります。
この模様は板厚によって少し変わります。

 

ステンレス バイブレーション材

円弧状をランダムに表面研磨した、方向性の無い研磨方法になります

バイブレーションの板に関してはHL材と同様に溶接箇所を仕上て再度バイブレーション研磨を行うことが可能です。

ステンレス 2B材

冷間圧延後、熱処理、酸洗い処理したのち適当な光沢をあたえるため軽く冷間圧延したもので 一般用材、建材など市販品の大部分を占める。

材料費がHL材に比べて価格が少し安いですが、溶接の仕上げの処理をどうするか?
取付後の手垢の付着が目立つのは良いのか?など使用場所・用途をよく考えないといけません。

ステンレス HL材 ヘアーライン材

240番程度の砥粒の研磨ベルトで髪の毛のように長く連続した研磨目を付けたもので 建材の最も一般的な仕上げの1つです。

当社のステンレス製品の大半をHL仕上げの板が占めています。
皆さんの周りにもよく使われていますよ。

 

ステンレス 鏡面材#400

2B 素材を400番バフで研磨仕上げしたもの。成果物に対してピカピカ感を出したいときに よく使用されます。
まだ完全な鏡でなくHLのような筋が残っています。

ステンレスの板を研磨していき、ドンドン鏡に近づいて行きます。

感じとしては ステンレスの板をどんどん磨いていきますと下の写真のように反射が少し出てきます。
筋が残っているのが#400で#800になると、ほぼ貴方のお家にあるような鏡と同様に映ります。

鏡面に関しては、メーカーや研磨屋さんによって呼び方が異なるようなので少し注意が必要です。
それと規格パイプにも#400などの鏡面仕上げの物がありますが並べると、全然違うので同じ番手でも検証が必要です。

 

ステンレス 鏡面材#800

ほとんど鏡のようにピカピカになる仕上げ。商業建築などの装飾金物に使用されることが多い
#600はまだ若干だが筋が残っている。#800になると鏡とほぼ同じくらいに光ります。

ステンレスの鏡面材です。
鏡面番手の呼び方は研磨屋さんや材料屋さんによって少し呼び方が違う場合があるので、注文時には注意が必要です。

 

アルミ アルミ生地材

アルミニウムは鉄やステンレスの比重が約7.9であるのに対し、約2.7と約1/3の軽さであり、 鉄に比べると耐食性も高い素材です
アルミの材質ははたくさんありますが、当社でよく使用する材質は、1100-H14・1050-H24の板を使用しています。

曲げ・溶接加工を行って製品完成後に塗装を行って完成になります。
加工後に電解着色などを行う場合もありますがそのときは 細心の注意を行って鋼板を取り扱わなければいけません
アルミはステンや鉄よりもキズが付きやすい上に、電着の場合は補修等も行うことが出来ないため、少しでも傷が付くと、もうその板は使用できません。

 

アルミ B1アルマイトクリヤー

アルミニウムの生地材に表面処理を行った板であり、艶がありアルミサッシの色と近似している。
この板は生地材とは逆にすでに電解着色された板のことで、曲げ加工は可能ですが表面の処理が飛んでしまいますので、溶接はできません。
無理に溶接を行っても表面が茶色く変色して製品としての外観になりませんし、強度も出ません。

写真はシルバー色ですが、その他にもブロンズ色やブラック・ステンカラーホワイトなどの色が存在します。
写真のシルバー色はアルミのシルバー窓サッシの色と類似しています。